お店を開業する際の三大お悩みは、お金、人材、物件です。
なので、今回はその三大お悩みの一つ、人材にまつわるお悩み、
①人はどうやって集めるの?
②人件費はどのぐらいがいいのか?
③人を雇うときの注意点
以上の3点、飲食店の人材活用について簡単に解説します
まず、飲食店をするなら人を採用することをオススメします。
・人を雇うと売上がその分増えます。
ただし、増えた人件費で利益マイナスにならないように。
・自分がしなくても良い仕事を従業員に任せ、
自分がやるべき仕事に集中することで、より良いお店作りができます。
・ワンオペ(一人で営業)のお店もたまにありますが、私はワンオペのお店はオーナーワンオペではなく、運営委託で完全歩合の人に任せる方法がいいと思います。
なぜなら、毎日同じ仕事でワンオペでやってると大変だから。
3〜5年ぐらいなら、大変でもある程度収入あるなら続けれます。
けれど、ワンオペ店での収入といっても上限たかが知れてますし、
5年以上やり続けると、しんどく、飽きも出てきてクオリティも下がります。
なので、入れ替えが効く、指導できる人材でするのをオススメします。
①人の集め方
一番オススメなのは、
どこか飲食店で働いて、そこの同僚に”一緒に働こう!”とスカウトするです。
一緒に働いているので、その人の仕事っぷりも分かりますし、
そのスタッフもあなたの人柄が分かってるので、上手く行きやすいです。
求人募集出しても、新規出店でどうなるか分からない、どんなオーナーかも分からない店に集まると思うことなかれ。
それか、飲食店に食べに行って、良い人材を見つけたら、
何回か通って常連になる。
スタッフに声かけてスカウトする。
何回か通わないといけないのでお金かかりますが、
飲食代1万円✖️5回分=5万円位なら求人費としても安上がりです。
世の中の人の中で、飲食店で働きたいという人の割合は非常に低いです。
その人材を求人広告で、しかも新規で集めるというのは至難の技です。
なので、飲食で働いている人の中に飛び込んで探せば確率は高くなります。
求人優先順位は先ほど述べた①オーナースカウトの他に、
②紹介
③店頭告知
③求人広告
です。
②の紹介は知人やスタッフによる紹介です。
知人に誰か働いてくれそうな人いないか聞いてみましょう。
(紹介なくても聞いてみるだけでコストはかかりません。)
スタッフを1人採用できたら、そのスタッフに紹介頼みましょう。
良いスタッフの周りには良い友達がいっぱいいます。
(採用できたら、紹介者、採用者両方に紹介手当をプレゼントします)
③店頭告知
オープン前の工事中から、お店のスタッフ募集のポスター(お店の雰囲気が伝わる写真入り)で告知しましょう。
お店の前を通る人は、近くの人なので、出勤の都合がとても良いです。
シフト貢献度も高いことが多いです。
ポスター代以外コストゼロです。
応募、問い合わせを24時間対応できるように、QRコードを貼って、
LINEなので応募できるようにするのも応募率を上げるのに必須です。
④最終手段の求人媒体です
なるべくコストがかかるので求人媒体は避けたいです。
できれば、自社で求人用のホームページを作り、
Googleリスティング広告で自社求人ページへ誘導するのがオススメです。
それでも求人広告媒体ご希望の場合、
自社の周りの競合店が、どんな媒体で集めているのかリサーチして、
一番効果あるメディアを使いましょう。
どうやって調べるのか?
・周りのお店に直接聞く(意外に教えてくれる)
・求人媒体の営業マンに聞く(できれば複数の媒体を扱ってる代理店に)
求人の営業マンの話は都合の良い話しかしないので、割り引いて話を聞きましょう。
②人件費はどれくらいが良いのか?
FLコストという言葉をご存知でしょうか?
FLコストとは、Food・Laborのコストの略で、つまり仕入れの原価と人件費のことを指します。
飲食業でかかる費用のほとんどが、FLコストです。ということは、この部分にかかる費用を抑えることで、より多くの利益を生み出すことが可能です。
適正なFLコストは60%程度と言われています。
ファーストフードであれば、Fが40% Lが20%
居酒屋であれば、Fが30% Lが30%
ラーメンであれば、Fが35% Lが25%
お店の内容に合わせて、FL60%以下で収まるように工夫しましょう。
最初の1〜2ヶ月は、慣れる必要と不測の事態でお客様に迷惑をかけないように、FLの数字にはこだわらなくいいですが、
後で、売上に合わせて変動できるよう、正社員の数、アルバイトの数は計画的に採用しましょう。
③人を雇うときの注意点
人を雇うときの注意点ですが、
先ほどのFLコストの部分で説明したように、
売上に合わせてコントロール(変動させる)する必要があります。
正社員は固定費、アルバイトは変動費として捉えます。
アルバイトであれば、売上が計画通り行かなかった場合でも調整が可能なので、最初はアルバイト主体で採用計画を組みましょう。
正社員とアルバイトの違い
<正社員のメリット>
長時間働くので、お店の作業に精通している。
責任あるポジションを任せれる。
アルバイトより比較的、仕事に対する意識が高い。
<正社員のデメリット>
そのスタッフの一生を面倒見る覚悟が必要(一生働くことは少ないですが)
雇用保険、健康保険など福利厚生に伴う負担が必要。
アルバイトより知能レベルが低い
<アルバイトのメリット>
学生など、正社員より知能レベルが高いことが多い
必要な部分に必要なだけ配置できる
人件費は変動できる
<アルバイトのデメリット>
仕事はできるが、仕事に対する意識は、学業、遊びの次であることがある
なので、アルバイトを上手に活用して、
正社員よりも仕事に取り組んでくれるスタッフを育成することが重要。
そのために、大事なこと、
お客様満足(CS)も大事だが、
従業員満足(ES)を意識する。
・楽しく働ける環境作り。
・シフトが自由。
・スタッフの話をよく聞く
マニュアル、仕組みを作り、簡単に楽しみながら成長できるようにする。
教育も大事だが、まず、採用から。
いい人材を採ることが何よりも大切です。
いい人材で良い店作りしていきましょう!
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